セガガガの感想まとめ

「セガによるゲーム業界制覇」がこのゲームの目的なのですが、開発中にリアルでのセガの経営状況がどんどん悪くなっていったというなんともアレなゲームです。まぁそのおかげ(?)でこのゲームは逆に話題になりましたが……

雑誌などの記事を見る限りではバカゲー(※)に見えますが、実際にバカゲーです。ゲームのいたるところにネタがちりばめられており、しかもセガネタ以外も多数あるので、ちょっとその方面の知識があるぐらいでは太刀打ちできません。逆に素で 8割以上理解できちゃったりしたら自分の生き方をちょっと見つめ直したほうがいいかも。発売当初ドリームキャストダイレクト専売だったのは、一般の方が何かの間違いで購入するのを防ぎ、同時にその結果このゲームが不当な評価を受けるのを防ぐという二点においてとても適切な処置だったと思われます。

ただ、確かにバカゲーなんですけど、このゲームは自覚のあるバカゲーなんですよね。スタッフが「自分たちはバカゲーを作ってるんだ」とちゃんとわかっているという。そのおかげで、バカゲーだから、ということで許される部分、例えば見た目なんかはできるだけ簡素にし(悪く言えば手を抜き)、重要な部分、すなわちプレイの快適さや「セガガガ」の面白さの本質に関わるような部分はしっかりと作り込むという、バカなゲーム内容に反して非常にクレバーな作り(笑)を可能にしています。少ない予算(だったらしい)の中でここまでのゲームに仕上げたのは、マニア向けという明確なコンセプトの元にスタッフの意志統一がしっかりとなされていたからでしょう。

※「バカゲー」っていう言葉の定義はひとそれぞれでしょうけど、個人的には「バカバカしくて笑えるゲーム」だと思ってます(笑える、ってのが重要)。「つまらないゲーム」という意味は含んでません。

ゲームの基本的な流れは RPG パートでスタッフを集め、SLG パートでゲームを開発する、というもの。RPG パートは基本的にストーリーやセリフを楽しむもので、RPG としての楽しさはごく基本的なもの(ドラクエ I ぐらい?)しかないです。ただ、「戦闘で退屈させない」という RPG の永遠の課題とも言えるものを戦闘時にさまざまなセリフを喋らせることで解決しているのはすごいなーと思いました。主人公の前向きなセリフとスタッフの後ろ向きなセリフが飛び交う戦闘は見ててかなり笑えます。SLGパートはやはり、ゲームを開発して売る、という行為が純粋に楽しいですね。しかもそのゲームはセガ歴代の名作(?)ゲームですし。タイトルによっては100万本以上売ることも可能で、AZELが103万本売れたときはいろんな意味で涙が出そうでした。皆さんもこのゲームで積年のあんな思いやこんな思いを果たしてみてはいかがでしょうか。

後半のストーリーの飛躍っぷり(もはやセガ経営関係なし)と、ラストでジャンル的にまったく別のゲームになるのはどうかな〜と思いましたが、その出来自体はとてもいいし、なにより盛り上がり方が尋常じゃないのでまぁいいでしょう。ラスボスの演出なんか震えがきましたよ(笑)。このゲームの含有エネルギーの半分ぐらいはここにあるかも。 ストーリー的な見どころは開発 C研ですね。「萌え」をテーマとしたものなので、「萌え」がイマイチ理解できないという方にぜひともプレイしていただきたいです(笑)。すでにわかっている方も萌えの素晴らしさの再確認のためにぜひどうぞ。

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