- ファンタシースターオンライン
- Video Game
- Sega Dreamcast
- セガ(2000-12-21)
オンラインプレイが可能であることを前提にして話します。
事実上、コンシューマー機初のネットワーク RPG と言えるこのファンタシースターオンライン(以下 PSO)。ハードが DC というだけあって、映像や音楽は PC のネット RPG よりも遥かに上です。内容的にはフツーのアクション RPG なのに、他の人といっしょにやるだけでこんなにも楽しいのか、というように、ネットゲームの魅力を率直に体験することができます。特に、戦闘中に絶妙なタイミングでフォローしてくれる方や、絶妙なタイミングでクールな台詞(もしくはボケ(笑))を飛ばしてくれる方とやると、もうとてつもなく面白くなりますね。悪名高きアイテムロストもありますが、前向きに考えると、プレイヤー同士の助け合いを促すという意味で結果的によかったのかもしれません(苦しいか?)。
だがしかし、僕はこのゲーム 10日ほどで飽きました。いや、面白いです。面白いんですが、どうにもやることが少ないんですよねー。
まず基本となる戦闘部分に関しては、エリアが 4つしかない、難易度が 3段階あるものの、敵が強くなるだけでやることは同じ、アクションゲーム的にはそんなに楽しくない、レベル100 が最高なので、レベル50 を過ぎたあたりからレベルが上がるたびに一歩終わりに近づいたような気分になる、ラスボスを倒したあとは(シナリオ的に)やることがない、などの理由から、飽きます。僕は難易度ハードをクリアする頃にはもう飽きてました。
ただこのゲームには、シナリオを進める以外にももうひとつ、レアアイテム収集という大きな目的があり(むしろこっちが主か)、その魅力に取り付かれてしまったひとは、それはもうとんでもないハマりっぷりを見せているようです。しかし、これにも僕はあまり興味ないんですよね。そういったものを集めるために、すでに完全に飽きている戦闘を繰り返す気にはなれません。それにオンライン RPG の魅力は他の人と一緒に冒険することそれ自体にあると思ってるんで、アイテムは冒険の結果として手に入ればいいなーぐらいにしか考えてません。こと PSO においては、ロストしたら終わりだし。
2ndキャラを作ったり、しばらく待ってから再開してみたりしましたが、やはり根本的に飽きてしまっているので再びハマることはできませんでしたね。ネットゲームとしての面白さはあるものの、PSO 独自の魅力というものがあまり感じられませんでした。あるとすれば女キャラが可愛いことぐらいかな?フォニュエールの帽子のぽんぽんなんかヤバすぎで、つい後ろにまわりがちになってしまいます(←危ない)。
結果として PSO にはそれほどハマりませんでしたが、飽きるまでの間は毎日数時間やってましたし、いろいろな方と一緒に楽しく冒険できたので、満足しています。そして、難解なシステムを避け初心者にも優しい仕様にし、ネットワークゲームというものを広く認知させたという点で、このゲームを高く評価しています。今後コンシューマー機でもネットワークゲームは増えてくると思いますが、その先駆けとしての役割は十分に果たしたと言えるのではないでしょうか。
…まあ PSO にハマらなかった最大の原因は、同時期に UO を狂ったようにやっていた(というか狂っていた)からなんですけどね。UO やってなかったら PSO にハマったことでしょう。っていうか実際 Ver.2 では大変なことになりましたし……
参考リンク
- Phantasy Star Online Original Soundtrack
- MP3 ダウンロード
- Sega
- (株)セガ(2015-12-01)
- ファンタシースターオンライン完全設定資料集
- 大型本
- コンプティーク
- 角川書店(2001-03)