風ノ旅ビト(原題 Journey)の感想

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評判が良いのと、2時間で終わると聞いて購入してみたPS3のダウンロードタイトル。ジャンル分けするならばアクションゲームかな。聞いてたとおりさっくり2時間でクリアしましたが、短時間ながらもとても印象深いゲームでした。

基本的に先へ進んでいくだけのゲームですが、スタート直後からラストまで全ての場面が「絵になる」と言ってしまえそうなほどグラフィックが美しく、展開に合わせて変化するBGMや環境音も抜群に良いです。ゲーム的な攻略要素はほとんどないですが、ジャンプ・浮遊・滑走が気持ち良いので操作する楽しさは十分にあります。ここまでの点だけで「隙なく作り込まれた雰囲気を楽しむゲーム」として1200円払っても(2時間で終わるのを納得できるなら)問題ないクオリティなので、なんかピンと来た方は是非とも何も情報を入れずに今すぐ購入してプレイしてほしいと思います。まぁBGMぐらいは聞いてもいいかも。

以下、漠然とネタバレ感想

このゲームで最も感心したのがオンライン要素(最大2人co-op)の取り入れ方です。一般的に、マルチプレイは協力する楽しさはありますが、相手が人間である以上必ずしも自分の理想通り動いてくれるわけではないので、ゲームの雰囲気やストーリー・演出を堪能するという点ではどうしても興が削がれる(没入感が薄れる)部分があると思います。しかしこのゲームはそのあたりを注意深く作ってあって、前述の抜群の雰囲気をほとんど損なわないまま、マルチプレイとの相互作用によって非常にレベルの高い「体験」を実現してしまっていると感じました。

具体的には、

  • いつマッチングされたのかを意識させないつくりで「旅の途中で偶然出会った」と思えるようにしている
  • 互いの意思疎通の手段が限定されているのでプレイヤー各自が好きに想像できる
  • 相手とはぐれる(一定距離離れる?)とCo-opが解除されて再度別のPCとマッチングするようになっているのでペースが同じぐらいの相手と一緒になりやすい
  • 自然と寄り添って進みたくなるようになっている(システム的に有利/エフェクトが気持ち良い)

といったところでしょうか。このため、「旅の途中で出会った見知らぬパートナーと助け合いながら、苦難を乗り越え二人で目的地に到達した!」という感じのゲームプレイになりやすいんですよね。なんか私の書き方が悪いので安っぽく聞こえますが、実際何も知らない1周目のプレイで世界のどなたかと一緒にゴールした時はすごい達成感がありました。

もう一点、相手とはぐれると別のPCと自動的にマッチングするというのはつまり複数のPCと一期一会で出会う形となるため、同時に旅するのは2人まででも他の多くのプレイヤーと同じ世界を共有していると思えるような仕組みになっています。またエンディングでわかるように、時折見る流れ星はクリア後に転生?してる旅人の姿なので、ゲーム中流れ星を見るたびに「今誰かが山頂に到達したんだなー」と思えるようになっていて、この点でも他のプレイヤーの存在が感じられます(実際はランダムで流れてるだけな気もしますがまぁこういう演出をしているということが重要)。初回プレイでは普通に2人で同一セッションを最後までプレイするだけのゲームだと思っていたので、エンディングでこの仕組みがわかったとたん世界が一気に広がったのはなかなか衝撃的でした。

さすがにネタが割れた2周目以降は1周目ほど感じ入るものはありませんが、最初に書いたように雰囲気抜群で操作も気持ちいいので、それなりに何周かは遊んでいます。1プレイが短めなのでテーマパークのアトラクションに何度も乗りたくなるような感じですね。

かつてUOやPSOなどのオンラインゲームに感動し、以降どのように進化していくのかひどく期待したものですが(残念ながらMO/MMORPGに限れば現在でも全くと言っていいほど進化していませんが)、その期待が実現されたものの一つがこのゲームと言えるかもしれません。オンライン接続が当然となった時代のゲームって感じがします。

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