MOTHER3

1周だけクリア。前作から 12年近く経ってますけれども、テキストは糸井節が炸裂しててそのへんは心配いらないと思います。が、ストーリー自体についてはどこに面白さを見出すべきなのかよくわかりませんでした。3章の時点ではわくわくしていたのは確かなんですけど、それは「1章のあの展開にさっぱり感情移入できなかったことも含めて糸井さんの掌の上、ここから俺には予想もつかないすごい展開になるんだよ!!」という期待が多分にあったのだなぁ、と今になっては思います(ゴメンナサイ)。で、その「すごい展開」を今か今かと待ち望みつつゲームを進めていったら、いつの間にかエンドロールが流れていました。あれれ?

テーマのひとつとして「家族の絆」みたいなものがあるんでしょうけど、1章の唐突過ぎる「悲劇」、さらにそこから家族がらみのイベントがほとんどないまま(あるにはある)終盤まで進み、いきなり父が再登場、そしてラストは母の力で解決する…… なんすかそれ。父は愛する息子を必死に探していました、母はずっと見守ってくれていました、ようやく再会した双子の兄はあんなことになっていました…… それはわかります。わかりますが、あれだけしか描写されていない(さらにいうならそれらが軒並み陳腐な)中で何事かを感じるのは僕には難しすぎます。まして、「そして、せつない。」などとは思えないのです。

ストーリーの進行上メインとなる「世界を救うこと」ですけど、こっちもあんまりよろしくなくって…… 具体的には達成感がない、のかな。2だと それぞれの街で何かしらの問題を解決 → 人々に感謝されつつ次の街へ というミクロな達成感と、道中で関わった人々がラストで助けてくれる、というマクロな達成感があったのですが、3の場合、敵の重要施設を破壊したけど状況の変化らしきものが見られないとか、重要アイテムを敵より先に確保したけどどう重要なのかは終盤まで明かされないとか、そんなのが多くてストーリー進行がダラダラしがち。行動した結果が具体的に示されないので、自分が何のために働いている(敢えてこう言いますが)のかよくわからなくなるんですよね。ラストも想像で補ってくれという形になってますが、ストーリーに引き込まれることがなかったのにいきなり積極的に想像力を発揮できるわけもなく。

「家族の絆」というテーマとメインストーリーの進行がうまくかみ合っていない上に、それぞれを単体で見ても普通につまらない、といった感じですかねー。ストーリーがそんな状態なので、ところどころの MOTHER2 を匂わせる演出も「あざといなぁ」と感じてしまうというダメスパイラルが発動。うーむ。まぁゲーム自体は細かいところまでよく作ってあったりもするので、GBA で作り直した際に結構ストーリー削っちゃったんだろうなって気はしますけど。

ただ、個人的にストーリーより何よりはるかにヤバイと思ったところがありまして…… 高層ビルのダンジョンで工事のおじさんを突き飛ばして橋の代わりにして背中を渡るところ、あれを笑いどころのつもりでやってるんだとしたらヤバすぎます。お前は橋にされる人の気持ちを考えたことがあるのか?他のゲームなら鼻で笑って電源OFF なんですけど、これはいちおう MOTHER ですから結構ショックでしたよ。MOTHER の笑いってブラックユーモアとかはあっても、こういう一線を越えたものは決してなかったと思うんだけどなぁ……

景気の悪い話が続きましたがここからはよいところ。上記のような一部の不謹慎な笑いを除けば、お笑い方面に関してはかなり素晴らしいものがあります。テキストがいちいち笑えるのはもちろん、イベントでの間の取り方がムチャクチャうまいですね。ネタバレするとすごくもったいないので具体的には言わないけど、クラブ・チチブーのアレとかもう最高。2 も笑えたけどこっちはさらに突き抜けた感があり、正直最後までプレイできたのは数々のお笑いテキスト・イベントのおかげというのが大きいです。

システム的には MOTHER2 にちょっと新しい要素が加わった程度ですが、セーブポイントが多めだったりダッシュが追加されてたりと全体的にストレスなくプレイできるので特に問題ないでしょう。サウンドバトルは最初ぜんぜんコンボが繋がらなかったけど、こころもち遅らせ気味にボタン押すようにしたら結構繋がるようになりました。僕のリズム感が狂ってるんですかね。16HIT(MAX)して拍手喝采をもらうと実にうれしいし爽快です。防御すると HPの減少(ドラムの回転)が遅くなるようになったので、致命的なダメージを受けてもとりあえず防御させておいてもう 1ターンだけ攻撃、みたいな選択もできるのはいいなーと思いました。

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