ルーマニア#203の感想

イロモノの香りがプンプンするパッケージを手に取ったときはかなーり購入をためらってしまったものですが、意外にも実際のところはすげぇまともな(失礼)ストーリー重視のゲームでした。ゲーム誌では「覗き」がどうとか、新機軸!みたいな紹介がされてることが多かったですけど、実際のゲームの流れはテキスト系のアドベンチャーに近いです。分岐のときはちょっと考える部分もありますが、基本的にやることはフラグ立て。ストーリー後半では見てるだけの時間が多く、ドラマみたいな感じです。

シナリオは大筋で 4つあって、個人的にはどのシナリオも楽しめました。ネジくんを始めとするゆかいな登場人物達、シュールな演出(霊媒師とかダンボールとか)、なんかいい感じの音楽、などによって形成されるヘンな雰囲気がとてもいいです。また、序盤の共通シナリオ(日常)から各シナリオ(非日常)への入り方が、どのシナリオでも違和感がなくて上手いな〜と思いました。スムーズな展開とネジの演技力(?)のおかげで、ハッと気づいたときには非日常に入っている、という感じ。ちょっとしたきっかけから話が展開するんですが、その「きっかけ」を与えたのは「神様」であるプレイヤーですからやはりこのゲームは「人生介入」してるんですね。

このゲームでは、舞台がネジくんの部屋に限定されています。つまりプレイヤーが得られる情報は、部屋の中でのネジくんの行動とネジくんのひみつ日記(外出中に覗き見る)だけなんですが、それでも部屋の外の出来事について、自然と想像が広がっていくんですよね。キャラの立て方がうまいってことかな。また、話がテンポよく進むし、登場人物が説明的なセリフを言ったりもしないのでプレイが快適だなぁと思いました。たぶん舞台劇の手法かなんかが元だと思うんですけど、よくできてます。

設定上、ひとり暮らしの経験がある男性ならばいろいろと共感できる部分があってより楽しめる、というか微妙な気分になれるかもしれません。それぐらい部屋とネジに生活感があふれてるんですよね〜。すごいわこれ。CDかけて鼻歌歌い出したりとか、やべー俺もやるよ!みたいな。ただそれだけに、ネジが外出中に部屋を覗いてくる「謎の男」は夢に見るほど怖かったですが……

ひとつだけ改善要求。普段 3D 酔いとかほとんどしないボクですが、ガサ入れ時のカメラワークは本気で酔いました。あれはやばいよ。

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