クレイジータクシー2

クレイジーなタクシーがクレイジーな街並みをクレイジーな客を乗せてクレイジーなドライビングで走り抜けるゲームです。全体的にはクレイジーという言葉とは程遠いほど丁寧に作ってあって頭が下がる思いなのですが、実際には頭が下がる前に笑ってしまうのがやはりクレイジー。なんというか、ここまですばらしい出来なのに敢えてバカなテイストにするという姿勢には敬意を払わずにはいられません。

今作のタクシーは「クレイジーホップ」により 3次元立体機動が可能になりました。これにより、前作では地形を利用してでしか出来なかったジャンプが任意に可能になったことでプレイの幅が広がったのではないかと思われます。でもきっと、クレイジーホップが採用された最大の理由は、プレイの幅云々ではなく「タクシーがジャンプしたら笑えるな」ってことだと思うんですよね〜。そうに違いありません。というわけで、ここはやはり難しいことは考えずに、タクシーがジャンプするという物理法則に反した事象を見て素直に笑いつつ、飛び乗ってくださいといわんばかりの立体交差にドリフトホップで突っ込むのが正しい楽しみ方ではないかと思いますが、どうでしょう。

こういうゲームにおいてはとりあえず通行人は轢いてみるのがセオリー。ということで、開始直後にアクセル全開で突っ込んでみたのですが、このゲームの通行人(客)どもは、こちらの突進を人間離れした瞬発力で避けやがりました。ゴールデンアイ(N64)ばりの鮮やかな轢きっぷりを期待していた僕の心はこのときひどく傷ついてしまったものです。この客どもはタクシーが対向車と正面衝突しても平然としてるし(普通死にます)、暴走中のタクシーからでも平気で飛び降りるしとかなりのタフガイぶりを見せてくれます。中でも池の中に飛び込んでしまって「やべぇミスった〜」と思ったら池の底でも客が待っていたのは大変笑わせていただきました。いちおうシュノーケルのようなものをつけてはいるんですが、先端が水面に出ていないので意味がないというのがまた笑えます。

特定のミッションをクリアしていくクレイジーピラミッドもいいですね。これをクリアしていくことでいつのまにかドリフトなどの基本テクニックが身についているという仕組み。リプレイ見るのも笑えるし。クリアできないときは公式サイトからリプレイデータをダウンロードして参考にしましょう。参考になると同時に笑えるので一粒で二度おいしいです。珍しくDCのネット機能が役立ったゲームでした。

笑える笑える言ってますがBGMに関しては笑ってばかりもいられないほどすばらしいものがありますね。offspring(←ごめん、洋楽ぜんぜん知らないっす)の曲を使用しているみたいなんですが、あまりにもゲームの雰囲気にあっているのでこのゲームのために作ってもらったのかと思うぐらい。もうプレイ中はノリノリですよ。

通常モードでのスコアアタック、クレイジーピラミッドでの各種スコア・タイムアタック、ひたすらな暴走、など、遊び方にも幅があって非常によろしいです。一応のプレイ目的は用意されているが、楽しみ方はプレイヤーの自由という、とてもすばらしいゲームですね。敢えて不満点を挙げるとすれば、「走行時マップが表示されないこと」なんですが、これはむしろ僕がヌルいんでしょう。タクシードライバーならマップぐらい暗記してて当たり前ですしね。たとえ頭にクレイジーとついていようとも。

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