グランディアII

う〜ん、いい出来ではあったんですが…… ドリームキャストのパワーを活かして全体的に前作よりも大きくパワーアップしているのに、どこか物足りないという感じでしたねぇ。まあ、こっちも期待をかけすぎたかも。

戦闘システムは前作からストレートに進化して、RPG史上最高じゃなかろうかと思うほどすごくなっています。基本的な部分は前作と同じですが、「防御」の重要性が増したりしたおかげでさらに面白くなってますね。3Dになってビジュアル的にも大幅パワーアップ。バトルフィールドを駆け回るキャラの細かな動作一つ一つがとってもよくできていて、中でも「避け→反撃」がすげぇカッコいいです。ティオにやらせるのがおすすめ。ただし必殺技とかボイスのセンスは相変わらずですけど(このへんはもう諦めてます……)。あと、魔法エフェクトがやたらと長い(しかもカッコいいとも思えない)とか、ビジュアル・サウンドエフェクトにおしなべて爽快感がないといった部分がかなり残念でした。何度も繰り返すものなんだからこういうとこに気を使ってほしいんですけどね。なんか「簡単すぎる」って意見も聞きますけど、僕は攻撃魔法ほとんど使わなかった(長いから)せいか、ちょうどいいぐらいでした。確かに全滅はほとんどしませんでしたが。

キャラ育成の面もいい感じです。今回は、戦闘で得られるポイントを割り振ってスキル等を成長させるシステムになりました。前作は使えば使うほどその技・魔法が成長する(使わなければ成長しない)システムで、新しい魔法を覚えるために同系統の魔法を何度も何度も何度も何度も使ったりするのがめんどくさくも楽しくもありました。それに対して今回のシステムでは、戦闘中スキル上げとかを意識しなくていいので、純粋に「勝つこと」のみを考えられるのがいいです。前作に引き続きメンバー強制入れ替えがあるので好きなキャラをずっと使えないのは残念ですが、まぁこれはストーリーの都合で仕方がないので諦めましょうか。

だがしかし。

本作で最も気になったのがそのストーリーなんです。なんつーか、全体を通して説明不足の感が強いんですよね。ゲーム中でのキャラの心理描写とかもヘタな気がします。主要人物であるはずのリュード、エレナ、ミレーニアの 3人に関しては特にそんな感じ。リュードとか、マニュアルには「現実主義者」とかいろいろ書いてあるけどいつのまにかただのいい人(典型的な「主人公」)になってるし…… それでもまぁ、街キャラとの会話全般とかティオとマレッグのやりとりとか見るべき所もあって、兄貴との決戦ぐらいまではそれなりに楽しめたと思います。しかし、後半はもう……

それまでのストーリーの謎が全て解き明かされる、最も重要な場面であるはずの「終盤」が全体的にもうダメダメなんですよ。展開も説得力に欠けていてアレなんですけどそれ以前になんかこう、「ちゃんと推敲してんの?」って感じでしたねぇ… 叫ぶような展開になってない場面でいきなり叫び出したりするんですよ。セリフも説教くさくて違和感ありますし。この程度で「大人向けのストーリー」を謳うのはどうかと思いました。真面目に文章書いてる人が見たら怒りを覚えるかも。僕はゲームにストーリー性はあんまり求めないのでありきたりなストーリーだったりするのは構わないんですが、ストーリーに納得がいかないとなるとさすがにつらいものがあります。

あと演出面において、ところどころに光る(?)尖ったセンスについていけるかどうかがかなり明暗を分けると思います。剣が飛んだときは、僕の中で何かがガラガラと音を立てて崩れていったような気がしましたよ。このへんは「合うか合わないか」の問題だとは思いますけど…(つーか、そう信じたい)。

まぁ一本のゲームとして楽しめたか、っていうことになると、個人的には「グランディアII は戦闘ゲー」ってことになってるので十分面白かったです。そういうわけなんで、今後グランディアシリーズはシナリオは普通ぐらいでいいからとにかく戦闘を面白くしてくれ〜って思います。などと言ってたら最新作(エクストリーム)はいろんな意味でとんでもないことになりましたが。

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