新世紀エヴァンゲリオン

いまどきエヴァ?な時期に発売したことといい、定価8,800円といい、明らかにマニアがターゲットです。

それでも買ってしまう俺 いや、発売日に買ったわけじゃないですけど

しかし、時期的にブームが来ているわけでもなく、しかもロクヨンという、3大ハード(N64、SS、PS)中でおそらく最もエヴァマニア在籍数が少ないであろうハードで出すなんて並の覚悟ではできませんよ。でもそのわりには、ゲーム的には単なるミニゲーム集としか思えません。ところが、このゲームの出来はものすごくいいんですよ。ミニゲーム自体もおもしろいんですが、なによりもエヴァ的に出来がいいんです。

まず、原作に沿ったストーリーであるということ。全話収録されているわけではないんですが、映画版まで補完しているというのは個人的にかなりポイント高いです。

次に、エヴァや使徒はポリゴンで表現されているにもかかわらず、サターンのエヴァゲー 2作と違って原作の雰囲気がよく出ていること。ポリゴンの造型がすばらしく、またエヴァと使徒の動きをよく再現しています。特に「瞬間、心、重ねて」の 62秒の戦闘、「男の戰い」の初号機覚醒、「せめて、人間らしく」のロンギヌスの槍抜き取り→投擲→使徒殲滅、この 3ヶ所はすばらしい出来です(さすがにアニメと比べてはいけませんが)。

また、Easy モードでクリアすると弐号機が戦略自衛隊と戦うところまでで終わるんですが、これが、劇場版「EVANGELION REBIRTH」のラストを悲しいほどに再現しています。歌なしですがちゃんとスタッフロールで「魂ルフ」も流れるし。あのときのやるせない気持ちを思い出す事必至。「え?これで終わり?」みたいな。

他にもかなり細かいところまでこだわっていて、第 4使徒シャムシェルとの戦闘ではプログナイフを持った状態で内部電源の残時間が 1分を切ってから「掴み技」をしないと原作と同じ倒し方にならないとか、第 14使徒ゼルエルとの戦闘で 2回目のコマンド入力を敢えて失敗すると、初号機の左腕が原作と同じように吹っ飛ばされるとか、こういうマニア心をくすぐる粋な演出があります。

キャラの喋り、特にミサトさんや碇司令の声がちょっと変なのが気になりますが、ここに突っ込みをいれるよりもカートリッジでここまで喋らせたという事を評価すべきでしょう。エヴァの咆哮は許容範囲ギリギリですが(かなり変)。

このように、さまざまな部分から開発者の方々の熱いパトスを感じ取る事ができました。 …ところが、この気持ちが最終ミッションで暴走してしまったようで、最終ミッションとエンディングは凄いことになっています。どちらもこのゲームオリジナル。

最終ミッションの内容は、なんと
覚醒した初号機 VS. エヴァシリーズ ネルフ本部上空最終決戦!!

初号機の手にはロンギヌスの槍(オリジナル)が握られ、エヴァシリーズをバッタバッタとなぎ倒します。まるで、あの最終話に対する開発者の皆さんの不満が具現化したかのよう。まあ、最終話をあのままゲームにするのは不可能だということもあったのでしょう。任天堂も許しそうにないし。 エンディングについては… 雰囲気は変わってない、とだけ言っておきます。(←わけわからんという意味。)

まぁ最後のは置いとくとしても、これほど熱いゲームは久しぶりでした。オススメできます。あ、一応言っときますけどオススメってのはキャラゲーとしてですから、当然ファンの方以外は購入しちゃダメですよ。あと実は、このゲームのメインは連打なんです。しかも、Aボタンと C▽ボタンを交互に連打という特殊なもの。これは連射パッドやいわゆる「コスリ」防止のためだと思われますが、これがもうツライ。結構な連打力が必要な上にかなり長い時間ずっと連打し続けなければならない場面もあるので、連打が得意じゃない方はクリアできません。

そういうわけで、N64 を所持しているエヴァファンで、連打にそれなりの自信があるということが購入者に求められる条件だと思います。やっぱり、ターゲット層が異常に狭いよなぁ…… まぁそのへんが漢らしくもあるんですけど(そうか?)。

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